足つぼをはじめ、ツボ療法が大きな注目を集めています。それでは、実際に、ツボ療法とは、どのように行うのが有効なのでしょうか?また、指圧をすると、どうしても指が痛くなりがちです。指が痛くならないように、ツボを刺激するには、どのようにしたらいいのでしょうか?
指先だけに力を入れて押そうとすると、指を痛めてしまいます。また、それでは、押されている人も、気持ちよくならないと思います。親指で押す場合は、指で押そうとせず、自分の全体重を、徐々に加えていくようにしましょう。このように、体重で押すには、ひじを伸ばすこと、相手のからだに垂直に加圧するようにするというのがコツです。そのためには、押す人と、押される人が、お互いに、正しい姿勢をとることが大切です。はじめはゆっくりと、相手の具合を見ながら、指圧を加減していくのが、治療の大きなポイントになってきます。
また、指圧だけでなく、身の回りの道具を有効に活用するのもいい方法です。そうすれば、家庭でも、針灸療法に近い効果を得ることが可能です。家庭でできる針治療としては、次の方法があります。
●つまようじの針
つまようじを、親指と人さし指のあいだにはさんで、ツボをつつくように皮膚を刺激します。つまようじの枝の部分で、軽くつつく程度で、十分に効果的な刺激を与えることができます。
●ブラシ針
ブラシの柄の部分を軽く持って、ぽんぽんと叩くようにしたり、ブラシをすべらせて軽くこするようにします。
●つまようじの集合針
30本から40本のつまようじを束ね、輪ゴムでしばります。
●粒針
ビーズや米粒などの小さな突起物を絆創膏の中央に入れてツボに張ります。そしてその上から時々押し付けるだけで針のような効き目があります。足つぼには張りっぱなしにしておくと歩くたびに刺激になり効果があります。
足つぼ療法は、最近とても人気があるようです。実は、このツボ療法は、かなり長い歴史を持っています。針灸の起源は古代中国です。今から、およそ2000年以上も昔から、人間の身体の特定の場所を温めたり、あるいは、石などで刺激したりすることによって治療の効果が得られるということを、その当時の人々は、すでに知っていたのです。どの場所に、どんな刺激を与えればどのような病気にたいして効果があるのか、医学者たちは経験を積み上げていきました。
そして、それらの成果を一冊の本にまとめたのです。それが、今日でも残っている、最古の医書である『黄帝内経』です。この書には、人体の生理、病理、養生法について記述されています。また、それに針灸治療の基本となる、ツボ(経穴)や、ツボを結んだ経絡、および、治療に関する理論などが解説されています。中国のこうした理論が、日本に伝えられたのは414年だとされています。
しかし、その後、針灸が一般に広がるまでにはかなりの長い年月がかかりました。一般の人たちが、針灸の恩恵を受けられるようになったのは、室町時代に入ってからだと言われています。そして、江戸時代には、日本独特の針灸治療が生まれました。しかし、江戸時代に発展をとげた針灸治療は、明治維新以後、西洋医学の導入の中で、衰退していくことになります。
