近年、西洋医学ではなかなか効果が得られない疾患に対する治療法として、または、西洋医学と併用する治療法として、東洋医学が注目を集めています。足つぼ療法は、針灸治療と並び、あるいは、針灸治療よりも比較的容易に施術可能な治療法として、最近人気が高まっています。
東洋医学の考え方の基礎となっているのが、古代中国の哲学である「陰陽論」と「五行論」です。陰陽論の考え方とは、宇宙の全てのものは、陰と陽の二つの相反する要素から成り立っているというものです。一方、五行論とは、然界の様々な現象を、「木火土金水」という、5つの要素に分けて、その因果関係を説明しようというものです。
人間の体内にある、臓器、五臓六腑も、全て5つにあてはめて考えられています。
●「木」に属するもの・・・肝の臓、胆の腑
●「火」に属するもの・・・心の臓、小腸と三焦の腑
●「土」に属するもの・・・脾の臓、胃の腑
●「金」に属するもの・・・肺の臓、太陽の腑
●「水」に属するもの・・・腎の臓、膀胱の腑
そして、病気とは、これらの五行の乱れによって、生じるものであると考えられています。所属する臓器に異常が生じるというわけです。従って、木火土金水の五行の調和を考えながら、五行に属する五臓六腑を調節することによって、病気を治療するという考えで成り立っています。
ツボが存在する経路には、肺経、太陽経等があります。肺の臓をめぐる経路には、肺経、太陽の腑をめぐる経路には、太陽経というように、それぞれが、めぐる臓腑の名前が付けられています。そして、これらの経路は、関連の臓腑にエネルギーを与える役目を持っているというわけです。そして、ツボ療法も、このような考え方に従って、不調な臓器に対応する足のツボを刺激するというものなのです。
足つぼの手技療法の刺激法についてご紹介します。足ツボ療法はとても注目を集めていますよね。日本が発祥で発展した指圧の他にも世界には「手当て」といえる手技療法が有ります。例えばあんまは、中国が発祥で発展した手技療法です。また、マッサージは西洋が発祥で発展した手技療法です。手技療法の刺激法には6つのものがあります。
まずは1.さするです。マッサージで中心となる刺激法なのですが、背中はツボの位置にてのひら全体をつけてなでてあげて腹部はみぞおちからわき腹にかけて親指を肋骨の下において骨にそってさすります。マッサージをする場合には手を滑りやすくするためにオイルなどの潤滑剤を皮膚に用いることが有ります。
次に2.もむですが、揉むという方法はあんまで中心となる刺激法です。揉むときは軽く指を曲げてからてのひらのつけ根を皮膚にくっ付けます。そして急がないでゆっくりと右回りにまわしていきながら背中から腰にかけてもんでいきます。つぎに3.こねるえすが、上腕や前腕、背中、腹部、太もも、すねなどの筋肉は両方もしくは片方の手のひらでこねるように筋肉を動かしていきます。
