便秘は、多くの女性にとって、最大の悩みのひとつだと思います。便秘になると、お肌の調子が悪くなります。そして、そもそも、何を食べても美味しく感じられないという悲しい状況になってしまいます。逆に、胃腸が悪く、下痢を繰り返すという人もいると思います。ストレスが原因の神経性の下痢については、ツボが特効薬となります。また、最近では、下痢と便秘を交互に繰り返す、過敏性腸症候群の方も増加しているそうです。
その他にも、ツボ治療は、消化器系の疾患にも有効です。膀胱炎の場合、トイレが近くなり、いざ排尿しようとしてもたいして出ない、痛むなど、不快な症状が出るものです。結石や腫瘍というわけではなく、何度も膀胱炎を繰り返す人、急性の膀胱炎に悩まされる人には、ツボを刺激することをお勧めします。
消化器の悩みには、足の陰陵泉(いんりょうせん)等が、効果があります。膝関節の内側を下に探っていくと、ふくらみがあり、その下で、骨のすぐうしろにあります。また、外くるぶしのうしろ、アキレス腱の前のくぼみも、消化器の調子、特に膀胱炎には効果があるとされています。
ツボ指圧を、より有効に行なうためには、症状の軽いうちに始めるということが大切です。そうすることで、家庭でも、十分な効果が期待できるます。特に、膀胱炎の場合は、再発の可能性があります。1週間~2週間は、継続して続けることが大切です。
何より、ツボを刺激することで、心をリラックスさせるということがとても大切です。食生活に気を使い、栄養にも気をつけ、おなかの調子を整えることで、全身にエネルギーが増してきます。そして、身体全体が快調になっていくことでしょう。
足つぼ療法は、最近とても人気があるようです。実は、このツボ療法は、かなり長い歴史を持っています。針灸の起源は古代中国です。今から、およそ2000年以上も昔から、人間の身体の特定の場所を温めたり、あるいは、石などで刺激したりすることによって治療の効果が得られるということを、その当時の人々は、すでに知っていたのです。どの場所に、どんな刺激を与えればどのような病気にたいして効果があるのか、医学者たちは経験を積み上げていきました。
そして、それらの成果を一冊の本にまとめたのです。それが、今日でも残っている、最古の医書である『黄帝内経』です。この書には、人体の生理、病理、養生法について記述されています。また、それに針灸治療の基本となる、ツボ(経穴)や、ツボを結んだ経絡、および、治療に関する理論などが解説されています。中国のこうした理論が、日本に伝えられたのは414年だとされています。
しかし、その後、針灸が一般に広がるまでにはかなりの長い年月がかかりました。一般の人たちが、針灸の恩恵を受けられるようになったのは、室町時代に入ってからだと言われています。そして、江戸時代には、日本独特の針灸治療が生まれました。しかし、江戸時代に発展をとげた針灸治療は、明治維新以後、西洋医学の導入の中で、衰退していくことになります。
