足つぼの刺激は、一日の「疲れ」を取るために最適です。足の裏は、全身の各器官と対応しているツボが集中している場所です。そこを、まんべんなくもみほぐすことで、全身の疲れをとり、気持ちの良い眠りに入ることが可能となります。そのとき、特にお勧めなのは、ツボ刺激と組み合わせて、足に、適度なストレッチを行なうことです。
まずは、腰と骨盤の矯正が効果的です。一日中、不自然な姿勢でいることから、骨盤はゆがんでしまっていることが多々あります。それを、寝る前に、もとにもどすようにしましょう。その方法ですが、片足を曲げて、もう一方の足と交差するように、逆側の床におろします。コツは、息を吐きながら行うことがです。上半身がベッドから離れないように気をつけてください。反対の足も同様にします。
次は、膝のストレッチです。股関節と、ふとももの裏側を伸ばします。両手で片ひざを抱え、ゆっくりと胸に近づけます。楽に呼吸ができるところで静止して、15秒から30秒ほど、じっとそのままの姿勢を保ちます。このとき、頭と腰が浮いてしまわないように注意してください。さらに、仕上げは、手足の上げ伸ばしです。腰と足をリラックスさせます。両手と両足を上にあげます。無理をしないように、気持ちのいいところでとめてください。
ストレッチが終わったら、足全体を、とんとんと軽くたたいて、血行を促すようにしてください。足の裏全体にも、とんとんと刺激を与えてあげます。それによって、夜中にこむら返りなどを起こすことを予防することができます。
足つぼ療法は、最近とても人気があるようです。実は、このツボ療法は、かなり長い歴史を持っています。針灸の起源は古代中国です。今から、およそ2000年以上も昔から、人間の身体の特定の場所を温めたり、あるいは、石などで刺激したりすることによって治療の効果が得られるということを、その当時の人々は、すでに知っていたのです。どの場所に、どんな刺激を与えればどのような病気にたいして効果があるのか、医学者たちは経験を積み上げていきました。
そして、それらの成果を一冊の本にまとめたのです。それが、今日でも残っている、最古の医書である『黄帝内経』です。この書には、人体の生理、病理、養生法について記述されています。また、それに針灸治療の基本となる、ツボ(経穴)や、ツボを結んだ経絡、および、治療に関する理論などが解説されています。中国のこうした理論が、日本に伝えられたのは414年だとされています。
しかし、その後、針灸が一般に広がるまでにはかなりの長い年月がかかりました。一般の人たちが、針灸の恩恵を受けられるようになったのは、室町時代に入ってからだと言われています。そして、江戸時代には、日本独特の針灸治療が生まれました。しかし、江戸時代に発展をとげた針灸治療は、明治維新以後、西洋医学の導入の中で、衰退していくことになります。
