ツボ療法のなかで特に足ツボを指で指圧するといった療法は、自宅でも簡単に自分でできることからとても人気が高まってきています。また道具などを用いなくても手で実践することができますので手技療法ということになります。これはつまり「手当て」と呼ばれるものなのです。それに対して、針や灸を用いる針灸療法もあります。
これは一部分で自宅でも実践することができますが、通常の場合は針灸治療院あどでおこないます。最近では病院や診療所などでも西洋医学による治療に並行して実践しているところが有ります。WHOでは、針灸で効果がある病気としてつぎのものを挙げています。1.喉・鼻の病気(かぜ、気管支炎、気管支喘息、鼻炎、扁桃炎)などです。
そして2.目の病気(結膜炎、中心性網膜炎、仮性近視、白内障)、3.口の病気(歯痛、抜歯後の痛み、歯肉炎、咽頭炎)、4.胃腸の病気(胃下垂、胃炎、胃酸過多症、十二指腸潰瘍、腸炎、便秘、下痢、しゃっくり)、5.神経ならびに筋骨格系の病気(頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経痛、打撲による麻痺、抹消神経系の病気、多発性筋炎の続発症、メニエール病、神経性膀胱障害、夜尿症、肋間神経痛、頸肩腕症候群、五十肩、テニス肘、坐骨神経痛、腰痛、膝関節痛)などがあげられます。
実際に針灸治療で効果が期待できる病気として一番よく上げられているものは腰痛や肩こり、坐骨神経痛、膝関節痛、首や肩、腕にかけての痛みと痺れ(しびれ)などです。しかし、これらの箇所を全て針灸治療によって完治することができるわけではありません。効果が殆ど期待できないというものもなかにはあります。また内臓的な疾患がないかを見きわめてから針灸治療も実践することが大切だといえるでしょう。
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足つぼ療法は、最近とても人気があるようです。実は、このツボ療法は、かなり長い歴史を持っています。針灸の起源は古代中国です。今から、およそ2000年以上も昔から、人間の身体の特定の場所を温めたり、あるいは、石などで刺激したりすることによって治療の効果が得られるということを、その当時の人々は、すでに知っていたのです。どの場所に、どんな刺激を与えればどのような病気にたいして効果があるのか、医学者たちは経験を積み上げていきました。
そして、それらの成果を一冊の本にまとめたのです。それが、今日でも残っている、最古の医書である『黄帝内経』です。この書には、人体の生理、病理、養生法について記述されています。また、それに針灸治療の基本となる、ツボ(経穴)や、ツボを結んだ経絡、および、治療に関する理論などが解説されています。中国のこうした理論が、日本に伝えられたのは414年だとされています。
しかし、その後、針灸が一般に広がるまでにはかなりの長い年月がかかりました。一般の人たちが、針灸の恩恵を受けられるようになったのは、室町時代に入ってからだと言われています。そして、江戸時代には、日本独特の針灸治療が生まれました。しかし、江戸時代に発展をとげた針灸治療は、明治維新以後、西洋医学の導入の中で、衰退していくことになります。
